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🔧 エンジン圧縮比計算機

シリンダーのスウェプト(排気量)体積と燃焼室体積を入力すると、静的圧縮比をすぐに計算します。ボア・ストロークの値から排気量を直接算出することもできます。

静的圧縮比
スウェプト体積
cc
燃焼室+ガスケット+デッキの合計
cc
ガイド

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圧縮比とは?

圧縮比とは、ピストンが下死点(BDC)にあるときのシリンダー全体の体積と、上死点(TDC)にあるときに残る体積(燃焼室体積)の比率です。

CR = (Vswept + Vchamber + Vgasket + Vdeck) ÷ (Vchamber + Vgasket + Vdeck)

Vswept はピストンが下死点から上死点まで動く際に掃く、シリンダー1本あたりの排気量(スウェプト体積)、Vchamber は燃焼室体積、Vgasket はヘッドガスケットが占める体積、Vdeck はピストン上面とシリンダー上端の間のデッククリアランスが作る体積です。ガスケット・デッククリアランスがない場合は0のままで計算できます。
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計算例

例えばスウェプト体積500cc、燃焼室体積50cc、ガスケット・デッキ体積なしの場合、圧縮比は (500+50) ÷ 50 = 11.0 : 1 になります。

同じ条件でヘッドガスケット体積を5cc追加すると、分母(燃焼室+ガスケット+デッキ)が55ccに増え、圧縮比は (500+55) ÷ 55 ≈ 10.09 : 1 に下がります。ガスケットが厚いほど、またデッククリアランスが大きいほど圧縮比が下がるのはこのためです。

ボア・ストローク入力モードを使うと、ボア86mm・ストローク86mmのシリンダーのスウェプト体積は (π/4) × 86² × 86 ÷ 1000 ≈ 499.56cc と自動計算されます。
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注意点:静的圧縮比 vs 動的圧縮比

本計算機が求めるのは静的圧縮比(Static CR)で、シリンダーの幾何学的な体積のみから計算します。実際のエンジン性能やノッキングにより密接に関わるのは動的圧縮比(Dynamic CR)で、吸気バルブが閉じるタイミング(カムタイミング)まで考慮するため、常に静的圧縮比より低くなります。

静的圧縮比が高いほど一般的により高いオクタン価の燃料が必要になり、過給(ターボ・スーパーチャージャー)エンジンは自然吸気(NA)エンジンより低い静的圧縮比を採用することが多いです。燃焼室体積は、実際にはヘッドを外して液体を満たして体積を測る「cc-ing」という方法で測定するのが最も正確です。

よくある質問

一般的な圧縮比はどのくらいですか?
自然吸気(NA)ガソリンエンジンは通常9〜13 : 1程度、ターボ・スーパーチャージャーなどの過給エンジンはノッキングを避けるため8〜10.5 : 1程度と低めに設計されることが多いです。ディーゼルエンジンは圧縮着火方式のため14〜23 : 1程度と大幅に高くなります。これらは一般的な目安であり、エンジン設計・燃料・過給方式によって大きく異なります。
ヘッドガスケット・デッククリアランス体積はなぜ必要ですか?
実際のエンジンでは、ヘッドガスケットの厚みやピストン上面-シリンダー上端間のデッククリアランスも上死点における「残りの体積」に含まれます。これらを無視すると圧縮比が実際より高く計算されるため、正確な圧縮比を求めるには両方を入力するのが望ましいです。値が不明な場合は空欄のままで0として扱われます。
静的圧縮比と動的圧縮比はどう違いますか?
静的圧縮比はシリンダーの幾何学的な体積比のみで計算した値で、動的圧縮比は吸気バルブが実際に閉じるタイミング(カムタイミング)まで考慮した値です。吸気バルブが遅く閉じるほど実質的な圧縮行程が短くなり、動的圧縮比は静的圧縮比より低くなります。本計算機は静的圧縮比のみを計算します。
燃焼室体積はどうやって測定しますか?
最も正確な方法は、ヘッドを取り外して燃焼室を上向きにし、目盛り付きのビュレットで液体(オイルなど)を満たしてその体積を測る「cc-ing」という手法です。メーカーのスペック値を参考にすることもできますが、ヘッド加工やバルブ交換の履歴がある場合は実測の方が正確です。