ROASとROIの違い
ROAS(広告費用対効果)とROI(投資利益率)はよく似ていますが、重要な違いがあります。ROASは広告費用に対してどれだけ売上が発生したかを測る指標で、「売上÷広告費用」で計算します。例えば100万円の広告費で400万円の売上が出た場合、ROASは4.0(400%)です。一方ROIは利益を基準に「(売上-費用)÷費用」で計算します。同じ例で商品原価が200万円であれば、ROIは(400万円-100万円-200万円)÷300万円=33%となります。ROASはマーケティングの効率を、ROIは事業全体の収益性を表す指標です。ROASが4.0と高く見えても、原価が高ければ実際のROIは低いことがあります。デジタルマーケティングでは、キャンペーンを素早く最適化するためにROASが主に使われますが、事業全体の意思決定にはROIのほうが重要です。損益分岐点となるROASは「1+(マーケティング以外の費用÷売上)」で求められ、原価率が50%であれば損益分岐ROASは2.0となります。ROASの目標を設定する際は、必ず自社の利益率を把握しておくことが大切です。